「LINEスタンプメーカー」を使ってLINEスタンプを作ったけど簡単にリジェクトされたお話
誰でもLINEスタンプがスマホのみで簡単に作成できるアプリの、「LINEスタンプメーカー」を使って、昨日LINEスタンプを作ってみたのですが、審査に出して1日ですぐリジェクト(審査脱落)してしまいました。
「LINEスタンプメーカー」でリジェクトはどのように対応できるのか、実際に試してみましたのでご覧頂ければと思います。
LINEスタンプメーカーでリジェクトされたケース
リジェクト(審査脱落時の通知)
審査の状況はLINEのメッセージで上記のように通知が入ります。
「申請したスタンプがリジェクト(審査落ち)されました。」 とメッセージが届きました。
リジェクト内容の確認
リジェクトの理由を確認しようと、「LINEスタンプメーカー」のアプリを開いたのですが、スマホのアプリ内ではリジェクト理由を確認する事ができないようです。
「LINE CREATORS MARKETのWebサイトのメッセージセンターで詳細をご確認ください。」と書かています。
なんだよ!アプリ内で確認できなくて、結局パソコンでWeb開くんだ!と思いました。
(2017年6月13日現在)
パソコン開いてLINE CREATORS MARKETのWebサイトで確認
LINE CREATORS MARKETをブラウザで開くと、左側のメッセージセンターに”N”と表示され、メッセージが届いています。
「メッセージセンター」をクリックすると、受信メッセージの一覧を見る事ができます。
リジェクト理由の詳細を確認
リジェクトされた理由の詳細は以下の通りでした。
<リジェクトされた理由>
理由1:日本語タイトル、説明文が第三者の商標権、著作権、意匠権を侵害し、利用条件に違反。
理由2:画像の権利の所在が明確でない
どうやら、スタンプのタイトルと説明文にいれた「LINE」という単語がダメだったようです・・・。
この「LINE」という言葉が商標権を侵害するとの事ですね。
続いて、理由2の「画像の権利の所在が明確でない」というのは、以下8個のわんちゃんの画像が誰に著作権がある画像なのかが明確になっていないという意味になります。
もし他人が撮った画像などで、著作権が他人にある場合、その画像を2次加工する事が著作権を侵害する可能性ができきます。
このような理由からその画像が自分本人が撮影された画像である証明をしなければなりません。
ここがLINE社の審査で一番面倒な部分ですが、著作権を侵害していないかどうかはしっかりLINE社へ説明する必要があります。
リジェクト(審査落ち)した場合の対策
LINEスタンプ制作アプリ、LINEスタンプメーカーでLINEスタンプを制作しても、LINE社の審査基準からリジェクト(審査落ち)する事が多々あります。
LINEスタンプメーカー等LINEスタンプ制作アプリで制作したLINEスタンプでも、著作権・肖像権・商標権・意匠権等知的財産権の問題で、審査に通らずリジェクト(審査落ち)される事も多くあります。
今回は代表的なリジェクト理由と、リジェクトした場合の修正方法をご紹介させて頂きます。
LINEスタンプ作成時の代表的なリジェクト理由
1)商標権等の知的財産権を侵害する可能性があるケース
5.1.当社または第三者の商標権、著作権、特許権、意匠権などの知的財産権を侵害し、または使用されている素材がサードパーティの利用条件に違反しているもの
これは商標登録されているブランドやキャラクター、マスコット等が画像内に入っている場合、商標権や意匠権等他社の知的財産権を侵害する恐れがある為、リジェクトされます。
例えば画像内のお子様の服がキャラクター物だったり、画像内にブランド物が写り込んでいたりするとこのケースになります。
<対策>
弊社ではこの対策として、画像内にブランド物・キャラクター・マスコット等が写り込んでいた場合、画像加工をしてそれら対象物を消す加工をしています。 対象物が大きくてやむおえず画像加工できない場合は、お客様に画像の変更をお願いしています。
2)肌の露出が多い画像
3.3.肌の露出が多いもの
温泉に入っている画像や、水着を着ている画像等で肌の露出が多い場合このようなリジェクト理由で審査に通らない可能性があります
<対策>
弊社として対策は、スタンプのデザイン時になるべく肌が入らない配置にするか、どうしても難しい場合はお客様に画像の差し替えをお願いしています。
3)LINEスタンプセリフに性的な表現のある場合
3.16.性的な表現を含むもの
画像だけでなく、スタンプのセリフ内容も審査対象になります。
「オッパイ」等の単語がセリフに入っていると性的表現として審査に通りません。
<対策>
セリフ内容の変更を行います。
4)画像の著作権等権利の確認が取れない場合
5.2.権利の所在が明確でないもの(例:二次創作など)
画像には全て著作権が存在します。通常は画像を撮った人、イラストを描いた人が著作者になるケースがほとんどですが、その方の同意が取れない限り、他人の著作物を勝手に加工する事は法律で禁止されています。
このような事から、スタンプのデザイン時に、フリー素材サイト等からイラストをダウンロードした場合等も、そのイラストの著作者の同意が取れている旨審査時に報告しない限りLINE社の審査に通る事はありません。
<対策>
LINEスタンプ完成後、LINE社へ審査提出時備考欄に、どこの素材サイトからダウンロードした画像か、著作者の同意が取れているか記入します。
著作者の同意が取れないイラストや画像に関しては、お客様に差し替えをお願いしています。
5)LINEスタンプの背景が透過もれしている場合
1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの ※背景の一部が部分的に透過漏れしています
画像加工の段階で、切抜き残し等のゴミや不要物が残っていると審査に通りません。
これは完成したLINEスタンプに切抜き残しがあると、実際にLINEスタンプを送った時にそのゴミが表示されてしまうからです。
1pxでもゴミがあると審査に通りませんのでご注意ください。
<対策>
切り抜き残し部分を再度見直し、ゴミを消します。
Photoshop等でわかりやすいようにレイヤーに緑や赤色等の背景をしいてチェックします。
6)日常会話で使わないようなLINEスタンプの場合
1.2.会話、コミュニケーションに適していないもの
※日常会話で使用しにくいもの(例:物体、景色など)
例えばお店のPRとして、お店の地図やロゴのスタンプの場合審査に通らない事があります。
LINEは日常会話を目的としたアプリ・サービスになりますので、それ以外を目的としたLINEスタンプは審査に通りません。
<対策>
ロゴ等で審査に通らなかった場合は、弊社で修正ができませんのでお客様に画像の差し替えをお願いしています。
7)企業の宣伝を目的としたLINEスタンプ
4.4.アプリ・サービスなど企業の宣伝を目的としたもの
例えばお店のPRとして、お店の看板の横に立って「いらっしゃいませ」というLINEスタンプ等は、企業のPRを目的としていると判断された場合審査に通りません。
LINEメッセージアプリは日常のコミュニケーションを目的としたサービスになりますので、このようなセリフもリジェクト対象になります。
<対策>
スタンプ内のセリフ変更をお客様にご提案させて頂きます。
8)宗教等に関係するLINEスタンプ
3.12.宗教、文化、民族性、国民性を攻撃し、または特に不快感を与えるもの
これまでの事例で、宗教衣装をきた女性の画像に「アーメン」と言ったようようなLINEスタンプを制作させていただきましたが、審査に通りませんでした。
これは、上記宗教等に関して不快感を与える可能性があるとしてリジェクト対象になります。
<対策>
スタンプ内のセリフ変更をお客様にご提案させて頂き修正します。
もしセリフを変更してもリジェクトされる場合は、画像も変更をお願いしています。
まとめ
弊社でLINEスタンプ制作時にリジェクト理由で一番多いのが 1)の「商標権等の知的財産権を侵害する可能性があるケース」です。
意図せず画像内にブランド商品やキャラクターが写り込んでいる場合は、商標権や意匠権等知的財産権を侵害する可能性がある為、審査に通らない事がほとんどです。
LINEスタンプ作成時には上記のようなリジェクト理由に注意して作成しましょう。
審査内容に関するルール等詳細は、以下LINE社のスタンプ審査ガイドラインに掲載されています。